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肥満の解消 医学的見地から

 軽度の肥満、もしくは肥満によってそのほかの合併症などを発症していないうちは自分で
ダイエットを試みることは充分にできます。

 しかし、重度の肥満や合併症を発症している場合、独断や自己流の肥満の解消法を実践することは
かえってリバウンドを症状の悪化を招いたりします。
そういった場合はやはり専門の医療機関を受診して、指示をあおぐのが一番です。

 きちんとした肥満の治療法はまず検査から入ります。問診や科学的な精密検査などを通して
目標を決め、様々な肥満解消法が実践されます。
 
 医療行為といっても肥満そのものを解消するには本人の努力が必要です。
まずは医療現場ではどのような肥満治療がなされているかを知るべきだといえるでしょう。

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肥満歴の聴取から

 どのような病気にしろ、いつごろから症状がではじめたのか、なぜわかったのか、家族に同じ
病気をもつものがいるかなどを調べることは大切です。

 肥満の治療に際しても肥満歴の聴取は大切なことです。なぜなら、肥満が乳幼児期から子どもの
頃までになったものなのか、大人になってからなったものかで、肥満の仕組みや治療法が異なる
からです。

 子どもの頃の肥満は脂肪細胞そのものの数が増えています。これに対し大人になってからの肥満は
脂肪細胞ひとつひとつが大きくなることにより発生しています。

 これにより子どもの頃の肥満のほうが治療が困難といわれているのです。
そのほか、肥満は遺伝的要因もあるので、家族に肥満者がいるかなどもポイントとなります。

 まずは自分の肥満歴について考えてみましょう。

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肥満の分類

 肥満には、一般的に肥満といわれる運動不足や食べすぎからくる単純性肥満と、病気の兆候と
して現れる症候性肥満、肥満によって病的な状態を示す病的肥満の3種類があります。

 症候性肥満の場合は、内意分泌系の以上などがあり、運動や食べ物の調整でよくなるわけでは
ありません。むしろヘタにそれらを実践するとかえって症状が悪化することも考えられます。
よって、これらの肥満を分類することはきわめて重要といえるでしょう。

 しかし、現代において肥満はそのほとんどが生活習慣が原因の単純性肥満になります。
これは正しい方法のもとに自分の努力で減量に取り組まなければなりません。

 ひとことに肥満といっても原因によって治療法は異なるものです。
じっくりと判定してもらいましょう。

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肥満の原因究明

 肥満の大半を占める単純性肥満においてその原因を究明することは、肥満解消のためのプログラム
をつくるうえでも、成功するためにも、またふたたび肥満になることを防ぐためにも大切なことです。

 こういう場合、肥満はただ単に食べすぎや運動不足と考えるだけでなく、なぜ食べすぎや運動不足
に陥ったのかという背景を調べるべきです。

 その中で、身体的原因、精神的原因を探っていきます。ときには、社会的要因や家庭環境など
幅広く様々な視点から原因を究明する必要があります。

 肥満の解消には家族の協力も必要なので、家庭環境をみることは肥満が成功するか否かを左右する
重要なところでもあります。

 これらの原因究明をしたうえで、少しずつそれらを排除していくことが肥満の解消に役立つと
いえるのです。

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治療は継続的に

 何事にも継続は大切なことです。特に肥満治療においては、定期的に受診することが必要です。
定期的に受診し、体重や体脂肪率を測定することはもちろん、血圧や血液、そのた個人に合わせた
検査を通して、自分の体をしる機会をもちます。

 また、医師の診断を受けることで、合併症の進行状況や減量、肥満解消の進行率を正しく知り、
方法やこれからの流れについても詳しく知ることができます。

 何より、重度の肥満において自己流で判断し、各種解消のための方法を実践することはときに
悪化を招いたり、合併症の進行などに気づかない場合があり危険です。

 定期的に受診することの意義としては、定期的に動機付けがなされるということにもあります。
自分の状態をちゃんと知ってそれをひとつの区切りとしてまた新たな目標をたてて肥満解消に
取り組むことによって気持ちを切らさずにいることができます。

 このときに減量など一定の効果が見られればさらにやる気を引き起こさせてくれるでしょう。
定期的に受診できる体制を医師とともにつくることから肥満治療ははじまるのです。

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目標の設定

 個人で肥満解消に取り組むときも目標の設定は大切です。標準体重を知り、適切な方法でそれを
目指すことは気持ちの面でも大切になってきます。

 医学的に肥満解消に取り組むときもそれは同じことです。
肥満の多くを占める単純性肥満において特別な薬はないと考えるべきです。。
肥満である本人の努力が何よりの特効薬なのです。

 肥満は合併症を起こしやすく、命に関わる事態をも招きます。しかし、ただ肥満である間はその
ことを自覚しにくく、肥満であると気づきながらもなかなか減量のために努力できないものです。

 したがって肥満の恐ろしさを伝え、合併症の予防と減量を目標に肥満解消に取り組みます。
具体的な数字の設定はただ漠然とプログラムをこなすよりもやる気がでてよいでしょう。

 具体的な数字は自分の今の体の状態、(病気があるかないかなど)を充分に把握した上で、
医師と相談しながら決めていきましょう。

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摂取カロリーの制限

 肥満の解消には摂取カロリーの制限が一番効果的だといえるでしょう。
摂取カロリーを減らす方法には、大きくわけると減食療法、絶食療法、半絶食療法の3つがあります。
通常は減食療法がおこなわれています。

 摂取カロリーの制限による肥満の解消はほとんどの肥満治療において有用だとされています。
しかし無理な食事制限はストレスになり、肥満を解消したあともリバウンドにもつながりやすく
なります。

 栄養バランスなどを考え、無理のかからない食事制限に取り組むべきです。
それでも我慢と努力が必要なのが肥満の解消です。他人にたよっても仕方ありません。
絶対に肥満を解消するという強い気持ちをもってやるしかないのです。

 

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摂取カロリーの制限 減食療法

 多くの肥満の解消方法で取られているのが減食方法です。
肥満は運動不足のほかに、おもに食べ過ぎによっておこります。

 肥満の人の多くは1日の摂取カロリーが高いといわれています。よってこの総カロリーを減らして
いくことがまず第一に考えられることです。

 外来の肥満の人においては1日の摂取カロリーを1000kcal前後に設定し、
入院の肥満の人においては1日の摂取カロリーを1000kcal程度もしくはそれ以下に設定して
いることが多くあります。

 もちろん個人差はありますが、標準体重1sあたり20kcalを目安に総カロリーを決めていること
が多いようです。

 ただ総カロリーを減らせばよいというだけではなく、その栄養成分のバランスは充分に考えられる
べきです。タンパク質なら1sあたり1g、炭水化物なら1日最低100gで食事全体の45%前後、
脂肪は30%前後、そして食塩は10g以下にします。

 無機質は内臓をはじめ体の調子を整えるものなので忘れてはなりません。
食事療法はストレスのたまるものなので、メニューを豊富にして、飽きないよう工夫することが
長続きの秘訣をいえるでしょう。

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摂取カロリーの制限 絶食療法

 厳しい食事制限においても肥満の解消が見られない場合は、絶食療法が行なわれることがあります。
2週間から2〜3ヶ月にわたって水とビタミン剤以外のものを食べない絶食療法がほどこされた例も
あります。

 しかし絶食療法では、貧血や栄養バランスの極端な偏り、低血圧、場合によっては突然死などにも
陥る危険性があります。

 また、絶食療法によって落ちた体重は脂肪の減少というよりも、筋肉など体にとって必要な部分
の減少によるものである場合が多いとされています。

 肥満が解消されたあとのリバウンドの可能性も高く、完全な成功率は50%前後という研究発表も
あるほどです。

よって、絶食療法は各種の減量法においても成果がみられない重い肥満の場合になされる究極の
手段ともいえます。これは医師の監視下で行なわれるべきであり、決して個人でするものでは
ありません。

 やはり通常では減食療法によって肥満の解消をはかるべきであるといえるでしょう。

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摂取カロリーの制限 半減食療法

 絶食療法はかなり過酷な肥満治療であり、そう簡単に実行されるべきものではありません。
半絶食療法は、グルコースとカルシウムなど必要な栄養素を300kcal前後だけ摂取して、
そのほかは絶食するという肥満治療です。

 半絶食療法は、特に問題となる症状を起こすことなく、体脂肪の減少による体重の減少ができると
され、60%以上の確率で成功したという例もあります。

 しかしそれでも半数近くは失敗に終わるなど、かなり厳しい食事制限であることが伺えます。
肥満の解消は本人の努力が必要ですが、あまりの我慢はリバウンドや途中離脱を招いてしまいます。

 半絶食療法は医師の判断のもとに適切に行なわれるべきものであり、しかもかなり重い肥満でのみ
行なわれるものといってよいでしょう。

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薬物療法

 肥満の解消はあくまでも運動療法や食事療法によって行なわれるもので、薬を使うようなことは
まずないと考えておいたほうが懸命でしょう。

 しかし、厳しい食事制限や運動療法の実施をしても効果が見られない場合や合併症の発症により
緊急を要する場合、手術前など特別な事情がある場合はその限りではありません。

 その人の状況に合わせて、薬が投与される場合があります。それは食欲抑制剤であったり、代謝
促進剤であったり、そのほかの化学薬品であったりします。

 ただし、薬物療法には副作用がつきものです。薬物療法によって思わぬマイナス面を背負うことも
あります。また、薬に頼りきった肥満の解消は習慣を生み、自らの努力で肥満を解消することを
忘れてしまいます。

 薬物療法は最終手段です。いずれにしろ、肥満そのものを解消する特効薬はないのですから。

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薬物療法 食欲抑制剤

 肥満が食べ過ぎによるものが多いのは事実です。肥満まではいかなくても、ちょっと食べ過ぎると
人間誰しも太ってしまうものです。

 「食欲さええおきなければラクにやせられるのに・・・」
そう思う人も多いことでしょう。

 肥満の治療に食欲抑制剤が投与されることがあります。おもにアンフェタミンと呼ばれる物質の
仲間が使われています。神経に作用して食欲を抑えるとされています。

 しかし、投与によって血圧の上昇や中枢神経刺激作用などの副作用があるので、
すぐに投与されるものではありません。

 食欲は生きていくためには必要不可欠なものですが、それをコントロールできなくなると、
生命をおびやかすものになってしまいます。まずは自分でコントロールできるようにすることが
大切です。

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薬物療法 代謝促進剤

 人間は呼吸や動くことによってカロリーを消費しています。この、呼吸や汗をかくことなど
生きるために必要な働きを代謝といいます。

 私たちが消費するカロリーの大半は実はこの代謝に使われているのです。
よって代謝を促進させれば消費カロリーは増えてやせていきます。
このことを利用したのが代謝促進剤による肥満解消です。

 甲状腺ホルモンを服用すると酸素消費量がふえてやせるといわれています。
しかし、大量の甲状腺ホルモンの摂取は下痢や発刊、心悸亢進などを引き起こすとされています。

 このように、危険を伴う代謝促進剤による肥満治療はあまり行なわれていないのが実情です。
代謝の促進には筋肉をつけるのが一番!筋トレでシェイプアップをするほうが安全で効果も大きいと
いえるでしょう。

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薬物療法 ビグアナイド系薬物

 ビグアナイド系薬物・・・聞きなれないなんとも変わった名前の薬物ですが、これも肥満解消の
治療薬として知られているものです。

 ビグアナイド系の薬物は血糖値を下げる薬ですが、同時に体重も減少させるものといわれています。
これはビグアナイド系薬物には水分を減少させる作用やブドウ糖の吸収を抑える作用があるからと
いわれています。

 ブドウ糖の吸収を抑える作用はよいとしても、水分を減少させる作用は必ずしもよいとはいえない
でしょう。また、糖尿病を発症している場合、血糖値を下げる薬の投与には慎重を期すので、
必ずしも行なってもらえるとは限りません。

 薬物療法には副作用や限界があるものです。薬物投与は最終手段であり、一般には行なわれない
ものです。その点をよくわいまえて肥満と向き合っていかなければならないのです。

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薬物療法 食物繊維

 便秘といったら食物繊維ですよね。最近では食物繊維でお腹キレイ、ダイエットを謳った食品も
たくさんでてきました。
実は食物繊維は肥満治療のひとつとしても使われているのです。

 こんにゃくからグルコマンナンという物質が取れるのはけっこう有名なことですよね。
グルコマンナンやガラトマンナンなどといった食物繊維は、消化されにくく体の中で膨らみます。

 そのため空腹感を満たしてくれ、食欲の抑制につながり結果体重の減少が期待されるという
わけです。同時に便通もよくなることから、腸もきれいにしてくれます。

 食物繊維は一般にも摂られていることから薬物療法の主体として使われるというよりは
脇役的な存在であることが多いでしょう。

 今日からあなたもこんにゃくダイエットでお腹もキレイ!?

 

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行動療法

 肥満者のダイエットの失敗はその行動にあるという考えもあります。
肥満者の場合、厳しい食事制限のプログラムがつくられていても、実行できずに失敗に終わることが
よくあります。

 それは肥満者の食行動は、好みや味など外部からの作用で影響されやすいからです。
おいしいものがあれば食べる、時間があれば食べる、など外からの働きかけは自分自身の考えを
通り越してすぐに食行動に結びつきます。

 よって肥満解消のための食事療法のプログラムは、食事の時間や場所、量、食べ方など細かい点
まで決めておくことが大切であるとされます。

 少しでも食べる機会を減らすような、外からの働きかけをなくすようなプログラムの作成が必要
となるのです。これを行動療法といいます。

 自分で減量に挑戦する場合も、細かい点にまで気を配れば、案外妥協が少なくて済むでしょう。

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