HOME >> 肥満の原因
肥満になる原因として、医学的には3つに分類されています。
そのひとつが「摂食調節の異常」です。簡単に言えば、食べる量を調節できないということです。
よく、「満腹中枢が働かない。」なんて食欲がおさまらないときに冗談で言ったりしますが、
この満腹中枢が働かなくなると、実際に肥満となってしまうのです。
また、満腹中枢のほかに空腹中枢もあります。
人間はもとより、動物は空腹になるとこの空腹中枢の働きにより食欲がおこり、
満腹になると満腹中枢が働いて食べるのをやめろうとするのです。
腫瘍などの影響で満腹中枢に異常が起きると過食となって肥満になる場合があります。
先天的に満腹中枢に障害がある場合もあります。
これらに異常がない人や、体重が軽い人でも激しい食欲を示す人がいますが、
このような人は満腹中枢が通常より高いレベルにあると考えられています。
この領域での肥満は素人にはどうしようもないことですので、専門の医療機関を受診することに
なるでしょう。
参考文献:堀清記ほか 金芳堂「健康と運動の生理学 改訂5版」 2006年
医学的に見た肥満の原因の2つ目は、「遺伝」です。
遺伝的に肥満するマウスの研究により色々なことがわかっています。
肥満遺伝子レプチンは実は1994年に発見されたばかりの新しい遺伝子です。
この肥満遺伝子、レプチンの発見により、肥満はレプチン遺伝子の異常でおこると考えられる
ようになりました。
人間でも肥満の一因として遺伝が考えられています。
一卵性双生児が同じ環境で育ち一方が肥満になったとき、もう一方も肥満になる確率は86%にも
のぼり、違う環境で育った場合も62%とかなりの高確率になっています。
これらのことにより肥満は遺伝的にも原因があると考えられるのです。
もちろん、肥満の原因は遺伝だけではありませんから、自分が肥満だからと言ってすぐにご先祖様の
せいにするのはご法度ですよ。
参考文献:堀清記ほか 金芳堂「健康と運動の生理学 改訂5版」 2006年
失恋が原因で暴飲暴食、過食となり肥満になってしまったという話はよく聞く話でもあります。
実はこれ、医学的に肥満の原因のひとつでもあるとされているのです。
人間とは繊細な生き物で精神的なことが原因で健康にもなり、不健康にもなってしまうのです。
肥満の場合、精神的な問題が食生活に影響してくるということなのです。
ストレスにより、食事の回数が増えたり、一度に食べる量が増えたり、満腹になるまで食べないと
気がすまないといった状況に陥ると、肥満が起こりやすくなってしまいます。
このような過食は先にも述べたとおりストレスがあるときに起こるわけなのですが、
なんと不幸なことに「やせたい!」という願望が強いときに現れやすくなるのです。
やせたいと強く願うことが知らず知らずの間に自分へプレッシャーを与えることになり、
それがストレスになっているのです。
やせたいと思う気持ちも、それによる食事制限もほどほどに自分の気持ちと相談しながら行なう
ことが大切です。何より、気持ちの健康こそが体の健康になることをよく覚えておきましょう。
参考文献:堀清記ほか 金芳堂「健康と運動の生理学 改訂5版」 2006年
肥満は主に食生活が原因とされています。運動量に比べて、食べる量の方が上回るとき、
その余分なエネルギーが脂肪として体に貯えられていくわけです。これが肥満のはじまりです。
ということは、運動をする、もしくは食べる量を減らす、このどちらかを実行すれば肥満は防げる
ということになりますね。しかしこれも誤った方法で行なってしまうと、逆効果なのです。
食生活に関して、量を減らすといっても回数を減らすことはあまり効果的ではありません。
もちろん1日5回も6回も食事を摂っている人や間食の多い人には効果があります。
例えば、食事の回数を1日2回にしたとします。すると体は少ない食事の回数で同じ栄養を摂ろう
とするため、1度の食事でたくさんのエネルギーを溜め込むようになってしまうのです。
つまり、1度の食事で人よりたくさんカロリーと摂取してしまう体になるということです。
特に朝食というのは、その日1日の活動のためにチカラを生み出すものです。
これを抜いてしまっては体は大騒動!力が湧かずにボーっとするだけでなく、
より肥満になりやすい体の仕組みをつくってしまうのです。
食事は1日3回。バランスよく3度にわけてエネルギーを得ることが基本です。
食物繊維の不足は便秘や肌荒れの原因で有名ですよね。
実はこの食物繊維、不足すると肥満をももたらしてしまうのです。
これは考えてみれば想像のつくことかもしれません。
食物繊維は排泄に大きく関わる物質です。きちんと摂れていると、排泄もきちんとなされます。
つまり、食物繊維が不足すると排泄がきちんとなされない、余分なエネルギーが排泄されず、
再び体内に溜め込んでしまう原因となるというわけです。
食物繊維の不足は直接肥満の原因になるものではありませんが、長い目でみると一因です。
やはり肥満を防ぐには食生活を整えることからです。
脂肪分の多い食事を避けることはもちろん、食物繊維もきちんと摂って体の中を
きれいにしましょう。
砂糖の高脂肪食品も聞くだけで肥満を連想してしまうような食品です。
もちろん、これらだけを摂りすぎても肥満の原因になりますが、もっと恐ろしいのは
これらの食品を組み合わせて摂ることです。
高脂肪食品は炭水化物に比べて、エネルギーとして使われる量が少ないので、炭水化物と
同じくらいの量を摂取してもより体の中にたまりやすくなります。
さらに、高脂肪食品と砂糖の多い食品を一緒に食べると、それだけを食べるときよりも脂肪が
たまりやすく肥満を導きやすいといわれています。
両食品とも生きていくうえで多少は必要なものです。しかし摂りすぎや合わせての摂取は
肥満を導くことになります。摂取量の調節と両食品を組み合わせてとることには充分に注意が
必要です。
今まで高脂肪食品に甘いデザートを食べていたあなた、少し食べ方を見直したほうがよいようです。
今や外食産業はとても大きなビジネスでとどまるところを知りません。
一歩外へ足を踏み出せば、ファミリーレストランに、ファーストフード、うどん、ラーメン、和食、
洋食、中華、エスニック、・・・1ヶ月丸まる外食しても飽きることがないほどに飲食店で
あふれています。
しかし外食ばかりは肥満を呼びます。それはいったいなぜでしょうか?
外食で食べるものを考えてみると、ご飯やパンをはじめとした穀類、フライなどの油(脂)物、
甘い糖類が多くなります。
これらはまとめて炭水化物といわれます。炭水化物、肥満の原因として最近ではかなり定着して
きたものです。
炭水化物は生きるためには欠かせないものです。しかし摂りすぎると肥満の原因となります。
炭水化物は動くためのエネルギーの中心となるため、あまったものは体にどんどんためてしまう
からです。
あなたの食生活、外食に頼りっきりになっていませんか?
たまるのは脂肪ばかりで財布だけがやせていきますよ。
今の時代、ノドが乾けばコンビニもしくは自動販売機で手軽に飲み物を買うことができます。
ペットボトルなんて持ち運びに便利ですし、飲みかけでカバンに入れられるから一度にたくさん
飲めないときも助かります。
あなたがいつも買うジュースを思い浮かべてみましょう。そしてもしそれが手元にあるならば
原材料名が記されているところを見てみましょう。
「果糖」とか「ブドウ糖液糖」とか書かれていませんか?
これらは「異性化液糖」といって日本で生み出された人口の甘味料のことです。
果糖はブドウ糖と同じカロリーでも甘さは1.5倍もあり、少ない量で甘みを出すことができます。
しかしこの果糖をたくさん摂ると、「高脂肪食」と続けているのと同じ状態になってしまうのです。
肝臓において果糖はどんどん分解されます。そして不必要な分は中性脂肪やコレステロールの
合成にまわされてしまうのです。結果、肥満をもたらすというわけです。
とは言っても果物などから摂る果糖に恐れを抱く必要はありません。異性化液糖として、ジュース
などから大量に摂る果糖が肥満の原因物質のひとつになります。
ノドが乾いたからといってすぐにジュースに手をつけることは、肥満への一歩かもしれません。
清涼飲料水の摂取はほどほどにしましょう。
「ながら食い」ってなんでしょう?ながらとは〜しながらのながらです。
テレビを視ながら食べる、本を読みながら食べる、パソコンをしながら食べる、
仕事をしながら食べる、横になりながら食べる、しゃべりながら食べる、・・・
っとここまで来て、もうそれ以上言わないで〜といいたくなるほど身に覚えのある方もあるのでは
と思います。
そう、これらのながら食い、肥満への道です。
ずっと食べていると胃をはじめとした内臓器官は休むヒマもなく、疲れてがたまってしまいます。
また、血糖値もあがりっぱなしです。
さらに意識の中心が〜しながなの〜の方にあるので、知らず知らずの間にかなりの量を食べて
いる場合があります。あれ?いつの間に1袋食べたんだろう?なんてこと、今までに経験した
ことがあるのではねいでしょうか?
ながら食いは肥満をも導く恐ろしいものです。
マナーという面も考えて食事を楽しむようにしましょう。
肥満の原因のひとつに加齢が挙げられます。これまでと食生活はそれほど変わっていないのに、
年齢を重ねるにつれて肥満になりやすくなります。それはなぜでしょうか?
食生活が変わっていないのに肥満になるということは、消費するエネルギーが減ってしまうという
ことです。消費エネルギーは運動によるものもありますが、基礎代謝といって呼吸や生活するために
最低限消費するカロリーがあります。
基礎代謝量というのは筋肉の量に比例します。同じくらいの運動量でも、筋肉の多い人は少ない
人より多くのエネルギーを使います。やせるにはまず筋肉をといわれるのはこのためです。
20代半ばをピークとして多くの人は年々筋肉がおちていきます。これは基礎代謝量の減少を意味
します。さらに運動そのものも減り、運動による消費エネルギーが減るだけでなく、筋肉のさらなる
現象を導きます。
これに気づかずに若い頃と変わらない食生活を続けていると知らぬ間に太り、おかしいと思った
ときには肥満という結果になりかねないのです。
この基礎代謝量の低下の厄介なところは、一見体重は標準を保っていても筋肉がおち、その分
脂肪がついている場合があるということです。よってBMIは変わらずでいても体脂肪率だけは
上昇し、隠れ肥満ということになるのです。
年をとったら今までの食生活を見直し、積極的に運動を取り入れるようにしなければなりませんね。
食べ過ぎや運動不足は代表的な肥満の原因です。これらは生活習慣の面からみた肥満の原因ですが
肥満のメカニズム的な面からいう原因として、脂肪細胞の肥大化があげられます。
肥満は脂肪がたくさんついたことを言います。そしてその脂肪はひとつひとつ脂肪細胞として
存在しています。
肥満のほとんである単純性肥満は脂肪細胞の肥大化といわれています。
脂肪細胞のひとつひとつが大きくなってしまっているというわけです。
しかしこの肥大化した細胞、体重を適正に戻せば大きさも元に戻るのです。
肥満は細胞レベルでおこっているのです。
肥満は脂肪細胞の肥満であるともいえます。細胞とは本当に小さなものなので、
目に見えて太るということはかなりの数の脂肪細胞が肥満してしまっているのです。
肥満の解消は細胞レベルでスタートということですね!
肥満の原因の多くは、脂肪細胞の肥大化によるものです。脂肪細胞ひとつひとつが大きくなって
結果肥満を生んでいるというわけです。
しかしなんと脂肪細胞そのものの数が増えて肥満になることもあるのです。
これは乳幼児期の肥満でみられます。
人間の脂肪細胞は生まれてから1年の間に増加していきます。その後は増加というよりも細胞の
成長という形になり、数そのものはそれほど増えません。
よってこの細胞が増える時期に肥満になっていまうと、脂肪細胞が増えてしまうというわけです。
一度増えた細胞がなくなってしまうことはありません。
子どものころに肥満になるということは、肥満体質をつくるということにほかならないのです。
大人になってからの肥満は脂肪細胞の増加ではなくて、脂肪細胞の肥大化であるといえます。
こちらはダイエットによって通常のサイズに戻るので、根本的に治すことも可能です。
乳幼児期の肥満は細胞の数まで変えてしまうのです。
レプチンというホルモンは、食欲を抑制してエネルギー消費を増加させようとする、肥満の予防
には欠かせないホルモンです。
肥満の人はこのレプチンの働きが何らかの原因で阻害されていると考えられています。
レプチンは脳の視床下部で様々なところに刺激を伝えます。その刺激が伝わるところのひとつに
CRHという食欲を抑制する視床下部ホルモンがあります。
このCRHはストレスにも関連するホルモンでもあり、ストレスによって様々な反応を示します。
その反応に食欲の増進と抑制があります。
つまり、ストレスによって分泌されたホルモンが食欲の増進に働くと肥満に陥ることがあると
いうことになります。
ストレスによる過食は本当にあるのです。肥満の予防のためにもストレスはうまく発散していか
なければならないといえますね。
食べすぎが肥満の原因であることはよくわかっていることです。
これは必要以上のエネルギーを取り込んでしまい、それが体内に蓄積されるからです。
ストレスはホルモンバランスを崩し、過食の原因になります。
これは食欲を抑制することができなくなっている、満腹中枢に異常が起きているということです。
満腹中枢の異常は食べすぎでも起こるのです。
お腹がいっぱいだと感じているのに、好きなものやおいしいもの、デザートは別腹だと思って
食べていませんか?
これが満腹中枢や食欲中枢を狂わせ、肥満の原因になってしまうのです。
食べすぎはカロリー面だけでなく、からだの内部の面からしても肥満を導きます。
カロリー面はあとからでも自分で調整できますが、一度こわしてしまったからだの内部の働きを
元に戻すことは容易ではありません。
満腹感を感じたら食べるのをやめる、そういった当然のことがからだの働きの安定を保つのです。
体脂肪が肥満の原因であることはよく知られていますね。
そして、脂質を摂りすぎることによってその体脂肪がたまっていくこともわかっています。
ではいったいそういった過程を通して脂質は体脂肪へと変わっていくのでしょうか?
まず食べ物から体内に入った脂質は、消化吸収され、血液に取り込まれます。
その後脂肪酸に分解され、脂肪細胞に取り込まれます。
ここまで分解してきたものの再び脂肪に合成され、体脂肪としてからだに溜め込まれていきます。
そしていざというときに備えてエネルギー源としてスタンバイしているにも関わらず使われることが
ないと、たまっていくのみで肥満となるのです。
こういったからだにたくわえる働きは生きていくためにはとても大切なことです。
しかし食べ物に困ることがなくなった今では、消費と摂取のバランスが摂れていないために
肥満が起こってしまうのです。
肥満の原因、体脂肪は糖質からも生まれます。
糖質はブドウ糖に変化したあと、小腸で吸収されて血液内に取り込まれます。
その後脂肪細胞に取り込まれて、脂肪酸とグリセリンに分解されます。そして脂肪が生成されます。
糖質はすぐにエネルギーとなって消費されるものなので、体脂肪となって蓄積されることは
脂質に比べると少なくなります。
しかしやはり糖質でも摂り過ぎると溜め込まれて、体脂肪になるのです。
脂じゃないからといって摂りすぎるのは考え物です。
糖質も脂質もほどよく摂取しましょう。
朝食を抜くことは昼食や夕食のドカ食いをもたらし、肥満の原因になります。
しかし、夕食の食べ方にも注意しておかないと肥満の原因となるのです。
朝目覚めてから、昼間は活動するために交感神経が活発になっています。
交感神経が活発になると、胃の働きもよくなり、食べ物が積極的に消化、吸収されます。
そして夜にかけて1日の疲れをとるため、睡眠の準備段階として副交感神経の働きが活発になって
きます。すると、腸の働きもよくなり、栄養の消化、吸収が行なわれます。
昼間は活動が多いということもあり、胃のほうでの消化、吸収はエネルギーとして使われて
しまいます。しかし夜は食後あまり動かないため、腸のほうでの消化、吸収は塩分として
たまりやすくなってしまいます。
食事量のバランスとしては朝と昼に重点をおいて栄養を摂取するほうが、活動エネルギーの面でも
肥満を予防するという面でも効果的です。
しかし習慣的にも朝のあわただしさを考えてもそう簡単にはできそうにありません。
まずは夕食にエネルギーをとりすぎることを控えることからはじめてみてはどうでしょうか?