HOME >> 肥満とは
肥満は万病のもとといわれ、最近は日本でも肥満の人が増えているとかメタボリック症候群とか
肥満を取り囲む状況は日に日に騒がしくなっているように思われます。
ひとことで肥満と言ってもちょっと太っている人から、病気などの理由ですぐにでもやせなければ
ならない人まで様々です。そもそも肥満の定義とはなんでしょうか?
実は肥満の定義は様々で、医学的に肥満であると診断するには明確な基準が必要になります。
一般的には標準体重の20%以上になると肥満であるといわれています。
肥満の判定には現在大きく分けて2つの基準が用いられています。
1つは体重、もうひとつは体脂肪による判定です。
肥満はそれだけではすぐに命に関わるようなことはほとんどありません。問題は肥満が様々な
合併症をもたらすことなのです。だから肥満は恐ろしい、解消すべきだといわれているのです。
まずは自分が肥満かどうかを判定するところからはじめましょう。
肥満かどうかを判断するひとつの目安として体重を用いた判断方法があります。
ただ何s以上が肥満とかいうのではなく、この身長の場合いくらで、係数があってといったものです。
次の式に自分の身長(cm)と体重(s)を入れてみましょう!
体重÷身長÷身長=A
一般的にこのAの値が18.0以上25.0未満なら標準とされています。
未満なので25は入りません。
例えば身長170cmで体重63sなら、Aの値は約21.8となり標準です。
日本肥満学会による基準をわかりやすくまとめると、
17.9以下〜 やせ
18.0以上25.0未満 標準
25.0以上30.0未満 肥満度T
30.0以上35.0未満 肥満度U
30.5以上40.0未満 肥満度V
40.0以上〜 肥満度W
となります。ちなみに最も理想とされる標準体重は、
身長×身長×22で求められます。
以上のような体重をもとに肥満かどうかを判断するこの方法をBMI(ボディ・マス・インデックス)
による判定と言われています。
この方法は誰でも簡単に肥満かどうかを判定できるという利点がありますが、
成人にしか適応されないことと、標準的な体型の人でしか正しい判定ができないということです。
つまり、体重のみに焦点を当てているため、筋肉質な人や骨太の人など特徴をもつ人に用いた場合、
脂肪量からいうと肥満でなくても肥満と判定されてしまうということです。
ただ一般的なちょっとした目安としては使えるので、まずは自分で判定してみてはどうでしょうか?
肥満の診断には体脂肪率の測定が用いられることがあります。
体脂肪率というのは全体重に占める脂肪のことです。つまり、骨や筋肉などを抜いた脂肪だけの量を
測定することになります。
成人男性では15〜19%が、成人女性では20〜25%が適正な体脂肪率といわれています。
これを越えてしまうと、肥満とされてしまうわけです。
体脂肪率による肥満の診断のよいところは、ただ体重が重いかどうかで肥満を判断するのではなく、
脂肪の量そのもので判断するので、筋肉質の人であろうと、骨太の人であろうと、体の本質を
知ることができるということです。
よって、見た目や体重は適正であっても脂肪量が多く肥満となるような場合でも発見することが
できます。体脂肪率の測定だと隠れ肥満も隠れていられないわけです。
ただ問題点としては正確な体脂肪率の測定は難しく、食後か運動後かなどの条件によってかなり
変化します。最近では家庭でも図れる体脂肪計がたくさん出回るようになりましたが、
機器によって値もかなり違いますし、子どもは測定することができません。
家庭の体脂肪計でちょっと肥満かな?と思ったら医療機関で検査して正しい判定をしてもらうこと
をおすすめします。
ひとことに肥満と言ってもその症状や脂肪のつきかたなどによって様々な分類がなされます。
その分類方法のうち、どのようなことが原因で肥満になったのかに着目した分類の仕方があります。
単純性肥満とはそういった肥満の原因を考えたときにできる分類のひとつで、日常的に使われて
いる肥満とはほとんどがこの単純性肥満となります。
単純性肥満は運動不足やそれに加えてエネルギーの摂り過ぎによっておこる肥満のことです。
こういった場合、肥満そのものが病気というよりも肥満によってそのほかの病気がもたらされる
と考えられます。
原因はその人自身にあることが多く、逆に言えばその解決や予防も本人にかかっているといえます。
また、子どもの単純性肥満は遺伝的な要因もあり、その両親や片方に肥満の傾向があります。
今言われている肥満の多くはこの単純性肥満ですが、同時に単純性肥満は自分で予防できるもの
です。運動と栄養のバランスを考えて肥満を防止しましょう。
肥満は原因によっていくつかに分類することができます。そのひとつが病的肥満です。
病的という言葉からも想像できるように、肥満がただ肥満であるという状態を越えて、病気に発展
していることをあらわします。
これは、肥満によって高血圧とか糖尿病などの病気が招かれたのとは異なり、肥満そのものが
生命もしくは正常な生活を脅かすような状態を言います。
例えば、肥満のために呼吸に困難をきたす場合があります。また、体重の増えすぎによって
歩くことはもちろん、立ち上がることさえもままならない場合などがあります。
こういった状態は時々テレビのドキュメンタリーなどで視られますが、まったく関係のない話とも
言い切れません。
これらは、通常のダイエットのみで解消させることは難しく、専門的なダイエット療法とともに
薬を使ったり、時には手術が行なわれたりします。
病的肥満はかなり極端な例ではありますが、肥満が体に多くの肥満を与えることは
間違いありません。今はよくても将来そのツケが回ってきます。今のうちから気をつけましょうね。
肥満の原因に焦点を当てていくつかに分類することができますが、生活習慣によらず、
病気などの結果肥満になってしまうものを症候性肥満と言います。
薬物摂取をはじめ、代謝系の異常や内分泌系の異常もしくは疾患によって肥満がもたらされる場合
があります。
ある病気を治すために薬を服用しなければならずその副作用の結果、肥満となることもあります。
しかしこれは医師のもとであるためその後の処置も受けやすいです。
怖いのは何かの病気のために突然肥満になることです。最近特に生活習慣も変わっていないのに
急に太り始めたといって、実はそれが病気の兆候であったりすることもあるのです。
症候性肥満は肥満の中でも特異なものなので、常に心配する必要はありませんが、
肥満の中にもこういったものがあるということくらいはとどめておくとよいでしょう。
症候性肥満は生活習慣そのものに起因するのではなく、薬の副作用としてや病気の結果として
肥満になるものを言います。では、実際そのような病気や薬が原因でなるのでしょうか?
ひとつは視床下部性肥満です。これは視床下部にある満腹中枢が障害されることによって
起こります。具体的にはフレーリッヒ症候群などが挙げられます。
クッシング症候群は様々なことが原因で糖質コルチロイドという物質が増加し結果として中心性
肥満をもたらします。
そのほか甲状腺機能低下症、偽性副甲状腺機能低下症などが症候性肥満の例として挙げられます。
女性におこる多嚢胞性卵巣症候群も肥満や男性化を示すといわれています。
薬の副作用の例としては副腎皮質ステロイドが肥満の原因となります。
肥満の多くは自分自身の生活に起因します。しかしこれら症候性の肥満があるということも
もっと社会的に認知されるべきだと思います。
リンゴ型肥満とはおもにお腹に脂肪がつくタイプの肥満をいいます。それらは内臓脂肪であり、
お腹の中の内臓の周りについた脂肪であります。
リンゴの中心部が丸みを帯びるところから連想されるように、お腹がポッコリとでてきます。
特に男性に多く見られ、「中年太り」とはこのことを指します。
上半身に脂肪が集中することから上半身型肥満とも言われますが、内臓脂肪型肥満の可能性が
大きく、生活習慣病のリスクが高いといわれています。
内臓脂肪の特徴として早く燃えるので、皮下脂肪に比べると落としやすくなります。
女性の場合は閉経後、更年期以降にリンゴ型肥満になる可能性が高まります。
リンゴ型肥満の目安として、ウエスト(W)/ヒップ(H)比が
男性なら0.9以上、女性なら0.85以上とされています。
気になる型は早速メジャーで測ってみましょう。
洋ナシ型肥満は肥満を体型によって分類したときにわけられる肥満のひとつの種類です。
洋ナシは下のほうがふっくらとした果物です。よって、特におしりや太ももを中心とした下半身に
脂肪がついた肥満のことを言います。
また、そういった特徴から洋ナシ型肥満は下半身型肥満とも言われます。
この肥満の正体は皮下脂肪です。皮膚のすぐ下にたまる脂肪で生活習慣病との関連性は内臓脂肪
ほどではありませんが、燃えにくいというのが特徴です。
一度ついた脂肪はなかなかとれないとはこの皮下脂肪のことなのです。
皮下脂肪は女性にとっては大切なものであるため、必ずしもこの皮下脂肪が多いことが悪いとは
いえません。ただつきすぎは体の各器官への負担が大きくなりますが、すぐに命に関わるような
事態へは発展しません。
多くの女性を悩ます皮下脂肪ですが、とりあえず命を奪われることはなさそうです。
肥満とはただ体重が重いというのではなく、脂肪がたくさんついているということであると
言えます。脂肪とひとことで言っても実は肥満に関連する脂肪は二種類あるのです。
そのひとつが「皮下脂肪」です。おそらく普段私たちが言っている脂肪とはこの皮下脂肪のこと
でしょう。
二の腕、わき腹、おしり、さぁつまんでみましょう。プニュっとした感覚のなんともしまりのない
お肉・・・これが皮下脂肪です。その名の通り皮のすぐ下にある脂肪なのですね。
もうひとつが「内臓脂肪」です。これはお腹の中の臓器の周りにつく脂肪です。
お腹がポッコリ出ている場合には内臓脂肪がついている可能性があります。
皮下脂肪、内臓脂肪、どちらも肥満の一因であることは間違いありません。
しかし、皮下脂肪か内臓脂肪かによって、病気の危険性や対処法、ダイエット法などが異なるのです。
そのためにも皮下脂肪と内臓脂肪の違いについてしっかりと知っておく必要があるでしょう。
肥満には大きくわけて2種類あるわけですが、そのひとつが「皮下脂肪型肥満」です。
内蔵脂肪型肥満が男性に多いのに対し、女性の肥満の多くは皮下脂肪型肥満と言われています。
これはホルモンの関係から女性は内臓脂肪型肥満にはなりにくいことが原因です。
皮下脂肪はゆっくりと貯まっていくものですが、生活習慣病にすぐには直結しません。
また、内蔵脂肪に比べて自分の目で見てわかりやすいので自分は肥満であるという認識を
もちやすく、意識的に気をつけることができます。
そうはいってもやはり肥満の一種。油断は禁物です。皮下脂肪は血流がよくないため一度貯まって
しまうとなかなか減りません。
さらに下半身にたまると洋ナシ型肥満と呼ばれ、「おばさん体型」へまっしぐらです。
また膝や腰をはじめとした関節に大きな負担がかかります。
病気の予防だけでなく、腰痛や関節痛などの予防のためにも適正体重を心がけましょう。
肥満の中でも、内臓脂肪が多い肥満のことを特に内臓脂肪型肥満と言います。
同じ肥満でも皮下脂肪型肥満は病気の観点からするとあまり問題になりません。
皮下脂肪のみでは生活習慣病には直結しないのです。
ところがこの内臓脂肪型肥満は生活習慣病につながる恐ろしいものなのです。
内臓脂肪というわけですから、お腹周りに脂肪がつくことになります。
よって上半身型肥満の人は注意が必要ということです。俗にいうリンゴ型肥満です。
内臓脂肪は早く貯まり、早く燃える細胞なのですが、燃えることによって遊離脂肪酸を作ります。
この遊離脂肪酸が肝臓に入って中性脂肪やコレステロールをつくり、リポタンパク質という物質を
血中に分泌して高脂血症や動脈硬化を招くのです。
上半身型肥満の目安として、ウエストとヒップのサイズ比から知ることができます。
ウエスト(W)をヒップ(H)で割ったW/Hで、男性なら1.0以上、女性なら0.9以上で
上半身型肥満とされています。
さらにCTスキャンでお腹の内臓脂肪(V)と皮下脂肪(S)の面積を調べ、V/S比が
0.4以上になると内臓脂肪型肥満となります。
また、内臓脂肪面積100平方センチメートル以上も同じく内蔵脂肪型肥満とされます。
見た目はそれほど太っていなかったり、適正体重なのに肥満でるという隠れ肥満の正体はこの
内臓脂肪型肥満のことだったのです。
参考文献:今川正良著 日本薬学会編「肥満は万病のもと−体脂肪を知る−」
メタボリックシンドローム、最近どこに言っても見聞きする言葉です。
日本語になおすと、内臓脂肪症候群となります。
内臓脂肪?この言葉を聞いてハッとする人もいるのではないでしょか?
そうです。メタボリックシンドロームは内臓脂肪型肥満を大きく関わっているのです。
メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型肥満が原因で、「高血圧症」「糖尿病」「高脂血症」
などをはじめとする生活習慣病を引き起こすことを言います。
メタボリックシンドロームと判断する基準としてまず、ウエストが男性で85cm以上、
女性で90cm以上を要注意とします。
さらにその中で、
@血清脂質異常(トリグリセリド値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満)
A血圧高値(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上)
B高血糖(空腹時血糖値110mg/dL)
のうち、2つ以上あてはまるとメタボリックシンドロームとされるのです。
後半の3項目についてはきちんとした検査が必要ですので、まずは自分でウエストのサイズを
チェックして要注意なら医療機関を受診しましょう。
生活習慣病はその後、心臓疾患など命に直結するような事態を生み出す危険があります。
その前の前の段階、内臓脂肪型肥満を改善する、もしくは予防することが何より大切だといえます。
肥満と肥満症、どちらも肥満であるとは間違いなさそうですが、実はこれらの言葉には違いが
あるのです。
肥満とは体脂肪がつくすぎている状態を表します。もちろん、内蔵脂肪も対象です。
この肥満から、肥満症は定義されているのです。
「肥満症とは肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、臨床的にその合併症が予測される
場合で、医学的に減量を必要とする病態」
これが肥満症の定義です。つまり、肥満が原因で病気になってしまったり、病気になる可能性が
あって、減量しなければならない状態ってことですね。
わかりやすく危険度からいうと 肥満<肥満症 ということです。肥満が進んで肥満症になると
考えてもよさそうです。
今まで肥満と肥満症と混ぜて使っていたならここで学んだことを覚えておいてくださいね!
隠れ肥満という言葉をよく耳にしますが、いったいどういう意味なのでしょうか?
肥満が隠れているということから、見た目はふとっていないのに実は肥満であるということを
指します。
つまり、体重は標準であるのに、体脂肪率は肥満というわけです。
そもそも肥満は体重ではなく、脂肪の量を言います。よって体脂肪率の高い人こそが本当の肥満
なのです。
例えば、相撲取りは一見太って見えます。実際BMIもかなり高いです。
しかしトレーニングによって鍛えられているので太って見えても筋肉がたくさんついているので、
体脂肪率は20%ちょっとしかなく、それほど肥満とはいえません。
隠れ肥満の恐ろしいところは本人に自覚がないことです。
体重が標準なことから「自分は肥満でない」と思い込み、気づいたときには生活習慣病・・・
ということもあり得なくはないのです。
太っていなくても運動をしていない人は隠れ肥満に注意です。